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「武家屋敷」

清水町H邸

是非、「紺野建設が建てた家を見て下さい。そしてお客様の感想を聞いてみて下さい」と紺野宏社長からお話し頂き、1月下旬、清水町にあるHさん邸を見学させて頂きました。私と、番組を一緒に放送しているmihoさん、紺野建設社長ご夫妻の4人で伺いました。家の前に着くと、第一印象は「武家屋敷」!落ち着きのある濃い茶色の板張りと真っ白な塗り壁のコントラストが美しく、大人の和の趣。平成の世にこんな家を新築できるんだ。と時間軸が狂った感じを持ちました。また、カーポートと住宅部分が統一されたデザインで、伝統とモダンが融合した造りとなっています。紺野建設は、北海道ライフを楽しめるような薪ストーブが似合うモダンカントリーな家のイメージがありましたが、このような日本を感じさせる家も建てるんだと驚きました。ただ・・・、北海道では見慣れない「武家屋敷」。

ちょっと恐そうな人が家主さんかな・・・と心配な気持ちを抱きながら引き戸を開けると・・・、とても優しい笑顔のご主人と、ピアノの先生をされているという奥様に迎え入れて頂きました。社長の二男さんが、小学校3年生から10年間ピアノを習っていたそうです。そんなお付き合いの中で、家を建てるときは、紺野建設で、と決めていたとのことでした。広い玄関と吹き抜けの天井。開かれた空間には太い梁が現われていて、日本建築を堪能できる造りとなっています。伺ってみると、やはりHさん、紺野建設さんに「和」な家にしたいと依頼されたそうです。ただ「和」と言ってもどのような家?と思うのが自然でしょう。H夫妻が紺野社長と出かけた札幌で、ある蕎麦屋の前を通った時に「こんな感じにしたい」とHさん。そこで家主さんと紺野さんがイメージを共有できたそうです。家主の思いは心の中。まだ目の前にないものを引出し、いろいろな人が協力して形を作っていく、イメージの共有って大切だろうなと感じました。設計は伝統工法を得意とする札幌の設計士の正田さん。Hさんのこだわりを正田さんは全て設計に落とし込み、紺野建設はきちんとそれを形にしようと検討。そして見積もり。すると、なんと1000万円以上予算オーバーだったそうです。土地探しから始まり、設計、見積もり、予算に収まる様に修正を繰り返し、実際に建設が始まってから完成までの8か月を含めると、完成まで約3年。

私が訪問したお宅には、家主と設計士、紺野建設のお互いの信頼があったからこそ形になりました。乾燥収縮や強度など、それぞれの木材の性質の違いを活かした木組みで作る、日本の伝統工法の渡りあご構法。鉄製のくぎのかわりに木製の栓を使う長細込み栓。建物には極わずかの金物しか使われていません。階段下の造作の本棚にも、大工さんが小さな部分にもこだわり、この技術が使われていました。キッチンには、寿司屋のような大きな木を使ったカウンター。それは、Hさんが近所の馴染みの寿司屋のようなカウンターを付けたいと紺野建設に話し、紺野社長が、その寿司屋に食べに出掛けてカウンターの高さなどを測らせてもらって作ったそうです。カウンター下には、様々な銘柄のお酒が並んでいて、間接照明もついています。既製品ではない造作キッチンと合いまって、お店のようなお洒落な雰囲気。「家を手放す時は、蕎麦屋に買ってもらわなきゃね」との冗談も飛び出すほど、ところかしこに「和」へのこだわりを見ることができます。暖房は、ガスと電気のハイブリッドで、床下にパネルヒーターが入っています。温められた空気を室内に回す仕組みでで「パッシブ換気」を併用しています。リビングは大きな窓から陽が入り、真冬でも日中は午後は暖房を付けなくていい程。掃き出しの居間の窓は外の木製のデッキにつながり空間が更に広く感じます。木の香りと、明るい空間で、お茶を頂きながら、お話をしていると1時間ほどの予定があっという間に過ぎてしまいました。厳冬期の暖房費は3万円程だとか。

家を建ててみていかがでしたか?とH夫妻に尋ねると、「しんどかった」と笑いながら、正直な感想を話して下さいました。きっと設計士や紺野建設に全てを任せて楽に家を建てることもできたでしょう。「しんどかった」という言葉は、理想の家をイメージし、家作りの主役として関わってきたからこそ出てきた「充実の言葉」に感じられました。理想の家を実現する最高のパートナーが紺野建設。Hさんは、まるで以前から住んでいたかのように居心地良く生活を始める事が出来たそうです。今年の夏は庭の畑を大きくしようと計画中とのこと。新しい家が、新しい生活を運んでくる。ご夫婦が縁側に笑顔で腰掛けておしゃべりをしている景色が眼に浮かびました。

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