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WORKS NAME/円山西町の望楼

【建築のきっかけ】
3年前に建てた本社横のモデルハウスで、外壁GW換算400mm、天井750mmという超高断熱UA値0.16という日本トップクラスの建物を建築して、断熱気密はやりきったかな?とも考えました。
42坪+床下空間32坪を温める、床下年間暖房灯油使用量が250リットルという驚異的な省エネ性能です。

しかし、この建物も大人数が来た際には室温が上がるという傾向があり、熱がこもりやすいということに気が付きました。
それらの超高断熱の難点を解決すべく行きついた先が、「高断熱高気密+熱容量」という事でした。
つまり家の断熱の内側で蓄熱性能を高めるということです。

【札幌の土地で建てる】
12年前から札幌での仕事が少しずつ増え、お客様から「モデルハウスを札幌に建ててほしい」というお声を頂くようになり、長い年月がかかりましたが2023年完成しました。
そこで札幌市内の土地を探した条件が
・夜景が見えること
・森が近くにあること
・冬でも車で見学可能なところ
・札幌の冬季日照時間の少ない中で、日射取得を最大限活用する

でしたが、その中でも一番重要視したのが、
「家を土の中に埋めたい」ということでした。

家を土の中に埋めることによって、外気に接する面積を少しでも減らす事
そして、コンクリート量が増えることにより、熱容量が必然的に増えるという事でした。

【これからの北海道の建築】
最近は物価上昇が進み、建築コストも高くなっています。
しかし、建物性能に投資をすることは、外壁断熱GW換算400mmくらいまではコストパフォーマンスが良いとされています。

今後はローコスト住宅と、この円山西町モデルハウスのように断熱をしっかりした注文住宅との二極化となっていく事でしょう。
そして注文住宅の分野では、お客様の住みやすさを考え、長い間住んでも飽きの来ない唯一無二のデザインが求められると思います。
そのデザインを実現するための技術力は当たり前という時代です。

そのような家を作れる会社は?と考えた際に、

・施工する事もしっかり考えた設計事務所
・デザインを理解し、設計事務所にちゃんとアドバイスできる工務店

これが必要だと思い、円山西町モデルハウスをきっかけにして
設計事務所である株式会社Design du Kohを設立しました。

先代の時から大切にしてきた「ちゃんとつくる。まじめにつくる。」をどんな時代が来てもしっかりとやり遂げられる、そんな会社でありたいという願いを込めています。

見学開始からまだ僅かしか経っておりませんが、たくさんの方にご見学頂いております。
これからも謙虚に誠実に家づくりに励みたいと思います。

札幌モデルハウス建築に関して、多くの方にご協力を頂きました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

設計:株式会社Design du Koh
施工:紺野建設株式会社
撮影:永井博史

【 床 】
旭川産タモ無垢フローリング、タイル、コンクリート打ち放し
【 壁 】
紙クロスEP、天然石、タイル、道産タモ突板、コンクリート打ち放し
【天井】
道産クリ羽目板、紙クロスEP
【外壁】
天然石、道産トドマツ羽目板、ガルバリウム鋼板、コンクリート打ち放し
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